第三十四歩目

 いつの間にかもう桜も散ってしまいましたね。
そして、いつの間にかもう4月も半ばになってました。

 桜の季節はやっぱりもの悲しくなります。
嫌でも季節が回ってきた事を知らされ、そしてあっという間に散っていく。はかないけれど、そう思うと随分荒々しいやつですね 笑
 そして、やっぱり綺麗だなって思います。

 歩くときはよく周りをみている方ではあると思っていたけれど、桜を見て久しぶりに木々を見たな…空を見たな…って気持ちになりました。
 やっぱり近頃は余裕がなかったのかな。
日々の状況はかわらないけれど、少し気持ちが改まった気がします。

 季節がまわり、年月がたったことを思います。
もう…なのか。まだ…なのか。やっぱり もう そんなに経ったのか…かな。

 色々なことがあって、出会いも別れもあれから僕にもありました。僕の目標を応援してくれる人も、支えてくれる人もまわりにできました。
 それでも、僕の中でも忘れ難く、宝物のようにしまいこんだ思い出や感情があります。
 きっと誰かと幸せになっても、しまいこみ続けていくだろうそれらは、僕の人生にとっていつまでたってもかけがえのないものでしょう。
 そんな貴女という存在は僕の中から消えることはないでしょう。

 貴女の言葉を読んで、実は貴女の日記を最初から読み返してしまいました 笑
 
 そして、何度もそれを何度も読み返してしまいました。

 まるでフジファブリックの桜の季節 みたい。
そんなこと思いながら…

 貴女は瞳の美しい人というけれど、それは僕が貴女に抱いた印象でした。

 貴女は生きることに向き合っていて、僕は生きてることに向き合っていたように今は思います。
 
 改めて思うことはたくさんあって、今だからわかることもたくさんある。

 ただ、雨にうたれていた姿も、ダルそうにする寝起きの笑顔も、いたずらに笑う姿も、僕の中には消えることはない。なんだかんだいって、今思い出すのは笑顔だったり、綺麗だって思う姿なんだよなぁ

 でも、僕と貴女がもう一度道を交えることはないのでしょう。

 僕もまた歩き続けます。

 貴女の背中に手を振る僕の目には怒りなんかない。 進もうと、生きようとする貴女のことをいつまでも応援していよう。
 
 日々が、現実がいつでも押し潰してこようとする毎日に生きることも生きていくことも向き合い続けて…
宝物を心の奥にしまったまま。