2021-06-05 第二十ニ歩目 雨や曇りの日の夜空は明るく見える。 くすんだ色なのにその裏には光があるようで、手を伸ばしてその光が見たくなる。 でも、雲を退かしたらそこには暗い夜空しかない。 星々はまだずっと遠くで煌めいていたとしても、想像しその手に掴むことさえできる。 雲一つない夜こそ夜空は暗く遠くに感じる。 星々はやはりずっと遠くで煌めいているのを目にできる。 くすんで何も見えない時こそ、光は感じることができる。 透き通る闇に光は映えるけれど、届かないものだと実感させられてしまう。